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under the blue blue sky 「じゃあ、いっくん」 彼以外に与えた、初めての名前。 予想外だったのだろう、つけられた渾名に目を丸くした狐モドキは、けれどすぐに笑みを浮かべた。 「まりあさん、実は普通の女子高生なんですね」 条件反射で、上履きの黄色いゴムの部分を踏んでやった。 彼女に話しかけたのは、置いてきたあいつになんとなく似ていたから。
「そんなに威嚇しないで下さい。 彼らの関係は、ひどく危うく見えて。 「わたしは、彼が要らないって言うまで、彼の為に生きるだけだよ。 他に存在理由を知らないから、その後の事は、よく分からない」
「閉じ込めて大切にすることが、慈しむっていう事じゃないのは知っているんだよ。 どうしてだろう。 「まりあさん、俺とキスしてみる?」 「・・・置いてきた大事な女の子は?」 「それはそれ、これはこれ。何か見えるものがあるかもしれない」 「・・・その子、ヤキモチを妬かない?」 「バレなきゃ大丈夫」 「・・・じゃあ、一度だけ」 ぶつかる鼻の先。混ざる呼吸。震える睫毛。 「他の人のキスを、知りたいの」 そっと唇を合わせる。 ゆっくり離れて瞬きをした拍子に、水が一粒、頬を滑った。 意地っ張りの彼女と、優しすぎる彼。 |